不動産投資の利益「キャピタルゲイン」と「インカムゲイン」
投資から利益をあげるには2つの方法があります。
資産の売買差益により利益を得るキャピタルゲイン
と資産を所有することで利益を得るインカムゲインです。
この2つは利益の上げ方だけではなく、税金も異なります。
不動産投資においては主に「利回り」や「キャッシュフロー」
などが投資指標になっているようにインカムゲインを
目的とした投資手法がメインでした。
ただ、アベノミクス以降金融緩和政策などもあり不動産
価格が上昇してきている現状では売却によって利益を得る
いわゆる、キャピタルゲインを得ているケースも多く
なりました。
人口が減るからとか、デフレだからとかと言っても
経済状況に伴い不動産マーケットは必ず上下します。
そのため利益を目的とする不動産投資においては、
インカムゲインとキャピタルゲイン両方を理解しておく
必要があります。
ここでキャピタルゲインとインカムゲインのそれぞれの
特徴を利益の大きさ、利益の発生、そして発生時期の3点で
比較していきます。
このようにキャピタルゲインは利益が大きい分、利益が出る
かどうかは不透明です。
一方、インカムゲインは利益は小さいですが、安定して
収入を得ることができます。
キャピタルゲインは主に資産価格の上昇によって発生します
ので、資産性の高い物件(首都圏、好立地)となり、
インカムゲインは不動産投資の場合、家賃収入になるため
これを得る場合は高収益(高利回り)の物件になります。
ただ、不動産投資の特性上
資産性の高い物件(首都圏、好立地)=低収益(低利回り)
高収益(高利回り)の物件=郊外、地方、並立地
となりますので、一つの物件で両方を期待するのはなかなか
難しいので、目的を決めて物件を選択することが大切です。
資産性と収益性のバランスが良い物件を選ぶか、タイプを
分けて複数棟取得するのかは、融資を利用できる幅であったり
資産背景、属性によって変わりますが、
「経済状況に伴い不動産マーケットは必ず上下する」
ということは頭に入れておいたほうが良いかと思います。
値上がってキャピタルゲインが取れるまではいかなくても
不動産投資は家賃収入で返済をするという特性上、物件価格が
購入時よりも下がらない(下がりにくい)物件が確実に
有利です。
ここ数年では利回りやキャッシュフローだけにとらわれ過ぎて
資産価格(価値)を蔑ろにしたために、売却ができないことや
売却により時間をかけて取得したキャッシュフローを吐き出して
しまうケースを多々見ています。
不動産投資はキャピタルとインカムこの二つの利益をきちんと
考えることが大切です。