物上保証でフルローン

ファミリーエージェント森遥香です。

最近「物上保証」を利用して融資を受けられる方が増加しています。

「物上保証」とは、簡単に言うと【他人の為に財産を借金の担保にすること】です。

他人と言ってもほとんどのケースが家族間、つまり親が所有している不動産を担保にして
子供が融資を受ける形になります。


現在は以前のように「フルローン」での融資が非常に出にくくなってきており
収益不動産の購入に頭金が物件価格の10～20％、諸費用が物件価格の5～7％ほど必要になっています。
購入する物件が仮に5,000万円だとした場合
・頭金　：500～1,000万円
・諸費用：250～350万円
1棟で合計750～1,350万円ほどのキャッシュアウトとなってしまいます。

こうなると2棟目・3棟目と買い増しをしていきたくても資金が足りず1棟で一旦終了
何年もかけて貯金やキャッシュフローを資金を作り、数年後にやっと2棟目の購入となり
機会損失にもつながります。

当然、各個人の属性に合わせて無理なく運用していくことも大切ですが
反面、資産拡大に長く時間がかかってしまいます。

自身が担保余力のある不動産を所有していれば【共同担保】に提供し融資割合を高くしキャッシュアウトを抑えることはできますが
担保余力のある物件が無ければそれもできません。

そんなときに、有効なのが【　親族の保有する担保余力のある不動産を担保とする物上保証　】です。


例えば、購入したい物件が5,000万円のアパートだったとして
物件単体での銀行評価が4,000万円だとすると融資額は4,000万円までしか伸びませんが
ご両親の実家が持ち家で既に借入もなく無担保となっている不動産があったとすれば
実家の名義人であるご両親の了承を得て「物上保証人」となってもらうことで
実家の担保評価次第では5,000万円のフルローンでの融資を受けることが可能です。

となれば、自身のキャッシュアウトは諸費用の250～350万円ほどで済み
資金を温存できる為、2棟目以降の早期買い増しの可能性も上がります。

ご両親の説得には各家庭の事情もありますのでなんとも言えませんが
親族に眠らせているだけの担保となり得る不動産があれば有効利用しない手はありません。

私のお客様にも、私の周りにも「物上保証」を利用して
若いうちから不動産投資を始めている方は多くおります。

不動産投資では時間をかければ勝率は上がっていきますので
可能性がある方は試みてはいかがでしょうか。