不動産投資セミナーに参加するメリットは?選び方や注意点などを解説
目次
不動産投資を成功させるためにはさまざまな知識を身に着けておかなければなりません。知識を習得する方法には、本やインターネットなどの選択肢がありますが、もっとも効率的なのはセミナーへの参加です。
本記事では「具体的な投資方法やローンなどの知識を蓄えたい」「物件や相談する会社の選び方がわからない」と感じている方を対象に、不動産投資セミナーのメリットや選び方のコツなどを解説します。不動産投資を成功させるための知識がほしいと考えている方はぜひ本記事を参考にしてみてください。
不動産投資セミナーは学ぶ目的を明確化して参加する
不動産投資セミナーは必要な知識を効率的に身に着けるために有効な手段です。
ですが闇雲にセミナーに参加すれば必ずしも良い結果が得られるわけではありません。セミナーで何を学ぶのか目的を明確にしたうえで参加するのが大切です。
不動産投資を始めようとしている方にとくにおすすめなのは「物件の選び方を教えてくれるセミナー」や「不動産投資の失敗談を知れるセミナー」です。
一方で「自社の物件のみを売るためのセミナー」や「自己資金0円からの不動産投資をうたうセミナー」は参加を見送るべきでしょう。受講料無料という理由だけで参加するのも避けたほうが無難です。
不動産投資セミナーに参加するメリット
不動産投資セミナーに参加すると主に以下のメリットが期待できます。
- 専門家によるわかりやすい説明が受けられる
- リアルタイムな情報を入手できる
- 質疑応答で疑問を解消できる
- 未公開物件情報を入手できる可能性がある
- 個々の条件に合ったシミュレーションを受けられる可能性がある
- 不動産投資仲間が見つかる
次の項目からはそれぞれのメリットについて詳しく紹介していきます。
専門家によるわかりやすい説明が受けられる
不動産投資を成功させるために必要な専門知識を専門家にわかりやすく教えてもらえるのがセミナーならではのメリットです。
収益性が高い物件を選ぶには不動産価格の推移や人口推移などの情報を集めて分析する力もつけなければなりません。セミナーはわかりやすい説明から入って徐々に専門知識に移行していく形式が多く、順序立てて情報や知識を学べます。セミナーの内容が記載された資料を用意してくれる会社も多いため、不動産投資をする際に見返せば大いに役立つでしょう。
不動産投資の知識を身に着ける方法はセミナー以外にも本やインターネットで調べる方法があります。本を読めば体系的な知識は得られますが、すべての知識を1冊で網羅できるわけではありません。結果的に多くの本を購入する必要が出てしまうため、コストや時間もかかってしまいます。また、インターネットでもたくさんの情報を収集できますが、真偽が不正確であるため誤った情報で判断すると不動産投資に失敗するリスクが高まります。情報収集と同時に正確な情報かどうか精査する手間がかかるのが難点です。
セミナーは正確な情報を網羅的に学べる点で、他の方法よりもおすすめであるといえます。
リアルタイムな情報を入手できる
セミナーに参加すると刻々と変化していく不動産投資市場や法改正についての知識をリアルタイムで得られるメリットがあります。
不動産投資を成功させるには、市場の変化や法改正をいち早くキャッチして投資判断を行うのが重要です。古い情報をもとに投資判断を行ってしまうと、大きな損失を出してしまう恐れがあります。
セミナーでは最新の不動産投資市場や法改正を踏まえた講義を受けられるため、新しい情報に乗り遅れるリスクを軽減できるといえます。
インターネットの検索サイトは最新情報が上位表示される仕組みではありません。また、新しい情報が上位に表示されるまで時間がかかる場合もあります。
本の場合は発行から時間が経っている可能性があるため、発行年を確認する必要があります。また、執筆時期から発行されるまでにどうしてもタイムラグが存在するため、情報が最新でない可能性もあります。
リアルタイムの情報を得るためにはセミナーがおすすめといえます。
質疑応答で疑問を解消できる
セミナーは疑問や不安に思っていることを講師や不動産会社のスタッフに直接聞いて解消できるメリットがあります。本やインターネットでは知識は身についても疑問は解消できないため、セミナーならではのメリットといえます。本やインターネットで疑問を解消しようと考えた場合は再度本を購入したり、何度も検索をかけたりと手間と時間がかかることが多いです。
多くのセミナーでは講義の後に質疑応答や個別相談の時間が設けられています。少しでもセミナーの内容に疑問を感じた場合は積極的に質問をしてみましょう。
セミナーでは不動産投資で成功を収めた投資家や税制に詳しい税理士など、普段は直接話す機会が少ない専門家が講師として登壇する場合があるため、現場を知る人の生の声が聞ける絶好の機会といえます。
また、本やインターネットは読み手が情報を受け取るのみのやりとりですが、セミナーは専門家とその場でやりとりができ、すぐに疑問点を解消して次のステップに進めるため、他の方法と比べて効率的といえます。
未公開物件情報を入手できる可能性がある
セミナーの参加特典として市場に出回る前の未公開物件の情報を提供しているケースがあります。
未公開物件とは市場に出回る前の物件や不動産ポータルサイトに掲載されていない物件のことを指し、競合が少ない状態で購入を検討できます。また、情報が新しい場合が多く、優良物件の可能性が高い点も優れているといえます。
未公開物件のなかには「立地が良い」「価格が安い」「利回りが高い」など、好条件の物件も少なくありません。未公開物件の情報を入手できれば、不動産投資にプラスに働く可能性があります。
個々の条件に合ったシミュレーションを受けられる可能性がある
不動産投資セミナーでは自身の年収や運用目的に応じた収支シミュレーションを個別に受けられる場合もあります。
収支シミュレーションは漠然とした不動産投資のイメージを具体化し、成功率を上げるために欠かせない作業です。リターンを予測するのはもちろん、リスクを把握する目的でも役立ちます。
講義だけではピンとこなかった部分も、実際にシミュレーションしてみると実感を帯びてくるはずです。年収や運用目的など個々の条件に合ったシミュレーションを通じて、多くの気付きが生まれるでしょう。
不動産投資仲間が見つかる
セミナー会場にはさまざまな不動産投資家が集まるため、不動産投資家仲間ができることがあります。
セミナー会場で知り合った不動産投資仲間が、後々良き相談相手になってくれることもあるでしょう。
ただ、再現性が低い実例を参考にしてしまったり、無意識に自分と比較してしまう場合もあります。あまり影響を受けすぎず、自分のペースで投資を行うのが大切です。
参加する不動産投資セミナーを選ぶコツ
数多くの不動産セミナーが開催されているなかで、自分にあった不動産セミナーを見極めるには以下のようなコツが必要です。
- 自分のニーズに合っているかどうか
- 専門家がセミナーを担当しているかどうか
- 参加費用が無料かどうか
- 頻繁にセミナーを開催しているかどうか
- オンラインセミナーを開催しているかどうか
次の項目からは不動産投資セミナーを選ぶ際のコツについて詳しく解説します。
自分のニーズに合っているかどうか
不動産投資セミナーのテーマは多種多様であるため、受講するセミナーが自分のニーズに合っているか見極めましょう。
セミナーを選ぶ際に見極めるべき項目は以下の通りです。
ターゲット | 初心者向け・経験者向け |
不動産の種類 | 一戸建て・区分マンション・一棟マンション・一棟アパート 新築・中古 |
不動産の立地 | 都心・郊外・海外 |
不動産投資の進め方 | 法人化・税金・ローン・賃貸管理 |
まずは自分が不動産投資する物件をイメージし、次にセミナーのテーマと自分のニーズが合致しているか確認しましょう。セミナーの概要をみればテーマやターゲットが記載されているため、しっかりと読み込んでから参加するのがコツです。
たとえば新築マンションの投資を検討しているのに、中古マンション投資をテーマにしたセミナーを受けても有益な情報を得られません。
「迷っている部分があってセミナーを聞いて判断材料にしたい」という場合もあるでしょう。投資先を区分マンションか一棟マンションかで迷っている場合は、それぞれのテーマのセミナーに参加して比較してみたり個別相談で聞いてみたりするのもおすすめです。
専門家がセミナーを担当しているかどうか
セミナーを担当する講師が各分野の専門家であれば、充実した内容が期待できます。いくら無料のセミナーでも専門知識が乏しい講師では、得られるものは少ないでしょう。
セミナーの概要には講師のプロフィールが載っている場合がほとんどです。自分が知りたい分野に対して専門的な知識を持っている講師かどうか、事前に確認しておくのが大切です。たとえばローンについて知りたい場合は、融資実績が豊富な不動産会社やファイナンシャルプランナー、金融機関の担当者によるセミナーがおすすめです。ほかにも宅地建物取引士・弁護士・税理士が担当するセミナーがあります。
専門家が担当するセミナーは専門性が高い内容に対してポイントを掴んで説明してくれるため、無駄なく知識が身に付きやすいです。また販売実績が豊富な会社が主催するセミナーを選ぶのもポイントです。実績が多い会社は経験値も豊富なため、成功体験に即した情報を入手できるでしょう。
参加費用が無料かどうか
参加費用が無料かどうかもセミナーを選ぶ際にチェックすべきポイントです。
参加費が無料のセミナーは数多いですが、なかには有料の場合もあります。有料のセミナーは有益な情報が得られるケースが多いですが、費用負担がネックです。高額な場合では数十万円かかるセミナーも存在します。
無料セミナーとうたっていても個別相談や2回目以降は有料というセミナーもあるため、注意が必要です。どこまでが無料なのか確認したうえで参加するかどうか判断しましょう。
多種多様なテーマで数多くの無料セミナーが開催されているため、無料セミナーだけでも十分に知識を身につけられます。
頻繁にセミナーを開催しているかどうか
セミナーの開催頻度は受講者からの人気を表す指標でもあるため、選ぶ際のポイントになります。
毎月何回程度の頻度で開催しているのか確認しましょう。今後開催予定のセミナーのスケジュールを確認するのも良いですし、過去の開催履歴がわかればだいたいの頻度を推測できます。目安としては月に2回以上の頻度で開催しているセミナーが狙い目です。
カリキュラムに沿って複数回にわたり説明していく形式のセミナーは、一度でも欠席してしまうと理解が追いつかなくなる恐れがあります。仕事が忙しくて参加できなくても、開催頻度が多いセミナーであれば都合の合う日程を選択しやすいため便利です。
また、開催頻度の多さだけでなく、内容が多種多様であれば幅広い知識が身につけられます。
不動産投資セミナーに参加する際の事前準備
不動産投資セミナーでは多くの情報が飛び交うため、参加する前に以下の準備をしておくのをおすすめします。
- 質問事項をまとめておく
- セミナー内容を理解できる知識を身に着けてから臨む
次の項目からはそれぞれの具体的な準備方法について解説します。
質問事項をまとめておく
セミナー会場の利用時間が限られている場合は、質問の時間が少ない場合もあるため、事前に質問事項をまとめておくとスムーズに知識を吸収できます。
質疑応答の時間が十分確保されていても、うっかり聞き忘れてしまう事態も考えられます。外部講師を招いている場合、セミナーの時間外に追加で質問するのはなかなか難しいことが多いです。
事前に質問事項をまとめておけば質疑応答や個別相談の際にの時間にすぐ質問できるほか、聞き忘れも防止できます。
せっかくセミナーを受けるのであれば有意義な時間になるよう準備しておくのも良いでしょう。
セミナー内容を理解できる知識を身に付けてから臨む
基礎的な知識や情報を身につけてから参加すると格段に理解度が深まります。全く知識がない状態で望むのではなく、インターネットや本などを読んで最低限の知識をインプットしておきましょう。
また、万一セミナーで間違った内容が話された場合、信じてしまうと不動産投資を行ううえでの大きなリスクとなります。セミナーで話されている情報は正しいのか、取捨選択をするためにも最低限の知識は必要となります。
たとえば収益不動産の購入を考えているのであれば、不動産投資で得られる収入の種類(インカムゲイン・キャピタルゲイン)や収益性を図る基準(実質利回り・表面利回り)などを頭に入れておくと良いでしょう。また、ローンを組む予定であれば収入や現在の借入額などの属性情報を整理しておくと、購入できる不動産の価格帯を具体的に質問できます。
不動産の売却を考えている場合は売却予定の不動産の情報を整理しておくと良いです。セミナーで得た情報と売却予定の不動産の条件を照らし合わせると、「自分の場合はどうするのがベストなのか」を考えやすいです。
セミナーの時間を有意義にするためにも、事前の知識の吸収は必要不可欠といえます。
まとめ
セミナーに参加すると本やインターネットには載っていない最新情報や未公開物件を入手でき、不動産投資のイメージを具体化できます。不動産投資の成功率を上げるためにも、自分の目的にあったセミナーを選んで情報収集してみましょう。
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